薔 薇 の あ る く ら し




10月

見知らぬ風が吹いてくる

木の葉が さら と 枝を離れ

「また いつかね」 と去っていく



光は微笑みながら木々をめぐり

あたりをセピアに染めていく



懐かしいような

初めてのような


そんな風に秋は

足跡を落ち葉に隠して

気づかれないように

そっとそっと去っていく。

白い秋に取り残されそうで

襟元を正し足早に歩いてみる。





H18.10.15 まだぁむ・もな



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